少女マゼンダは泥棒のグループに入っていり、優秀だった
彼女は身軽で難易度の高い任務でもこなしていた。
そして今日もマゼンダにある難易度の高い依頼が届いた。
それはアル金持ちの家の秘宝を盗む事だった。
報酬は普段の5倍近くあるのでマゼンダは引き受けることにした。
盗む事になった家。其れは古来からの名家リグセレット家だった。
「決行は30日の7時」と依頼者に言われ(今日は25)マゼンダは警備などの下見をするために家の近くに言った。
警備は厳重そうだったがマゼンダにはたやすくやぶれる程度だった。
「これなら平気ね」と彼女は言い残し、グループに報告する為に向かう。
マゼンだが立ち去る寸前。屋敷からグランドピアノの音が聞こえた。ひいているのは・・・銀髪の少年
マゼンダは昔ピアノをやっていた。コンクールも何度も優勝していた。将来を期待されていた。だが・・親の死でマゼンダはピアノが弾けなくなった
その音色はマゼンだの心に深く響いた。
その時、銀髪の小年がマゼンダのほうを見た。
マゼンダはとっさに目をそらした。少年の琥珀色の瞳に何もかも見透かされそうだったから・・・。マゼンダは足早にその場を立ち去った...。
「リーダー。下見をしてき・・まし・・た。平気そ・・うで・・す、」マゼンダはどうしてもあの少年が頭に浮かぶ。
「ん?どうした?」リーダーが異変に気づいたのか問いだそうとする。
マゼンダはいけないっとはっとし、「いえ、なんでもありません・・・」と答える。
「それならいいが・・・」リーダーの瞳に疑いが浮かんだのを感じたマゼンダは「じゃあ、失礼します」といい外に出た。
(どうして・・・あんなピアノひとつで・・・)マゼンダの気持ちはピアノによりかき乱される。
音色と少年の瞳がマゼンだの心を捕らえ、離さない。マゼンダは任務に対し始めて恐怖を覚えた。
そして任務の日はすぐに近づいてきた。マゼンダは6時50分にターゲットの家の前に立つ。
やはりピアノ音色がする。マゼンダは今までに無いプレッシャーを感じていた。
(ダメ・・・集中しないと・・・。)マゼンダはそう思いながらどこにあるかを探し始めた。
依頼された品は『サイレント・ラブ』の楽譜。何故楽譜がほしいのかは謎だった。
サイレント・ラブといえば、マゼンダも一度弾いたことの有る曲だった
(楽譜・・・・・。ってことはピアノのある場所・・・かな。あの男の子がいた場所・・・)
「・・・ということは・・・。今もいるよね!?」マゼンダは小声でさけんだ。
(まずは、あの子を眠らさないと・・・見つかったら厄介・・・)マゼンダはそっと鞄の中からハンカチを取り出す。
そして音色を聴いていたマゼンダは転んでしまった。そしてその音は響く。その時後ろから声がした。
「あんた誰?」後ろに居たのは・・・ピアノを弾いていた少年。
「え・・・(見つかった・・・どうしよ・・・)」マゼンダは心では慌てながらも行動は冷静だった。
「すいません・・ちょっと道に迷って;;」こんな言い訳聞くかな・・・と思いながら、言った。